「バカ、いつの話してんだ。おまえはフツーに可愛い。惚れた女房に娘が似てたら、嬉しいだろうが」


ゼンさんの言葉はお世辞じゃなくて、本心みたい。
そういう、純粋な気持ちにグラッときちゃう私。

みなみを見下ろすゼンさんの後ろに近づくと、正座してる彼の背中にガバッと抱きついた。


「ゼンさん、好き」


「バカ、飯前に変な気起こすぞ」


そんなことを言いながら、ゼンさんが振り向き、私の頬にキスをした。

あーもう、大好きゼンさん!

この1ヶ月はもうひとつ、大事な意味もある。

私たちのエッチ解禁も産後1ヶ月からなのだ。

たった一回のエッチでみなみを授かってしまった私たちは、できたてカップルくらいこの時をドキドキ待っていた。


「佐波」


ゼンさんの声が甘くなる。
私はゼンさんと向かい合い、視線を絡める。

これからごはんだけど、お風呂だけど……、
なんかイイムード!!