ゼンさんは親バカ全開で言う。

呑気だよなぁ。

っていうか、気楽だよなぁ。


ゼンさんは平日は仕事だ。
みなみをかまうのは土日。お風呂も入れてくれるし、うんちのオムツだって替えてくれる。
でも、それは土日限定。

仕方ないよ、仕事忙しいもん。同じ職場にいた私にはそれが痛いほどわかる。

夜だって、みなみが泣けば、たまに起きてくれるけれど、毎回じゃない。毎回起きていたら働く彼の体力的にもたないだろう。それはわかる。


だけど、なんかなぁ。
なんだか羨ましい。


外の世界に行けるゼンさんが羨ましい。


私にはみなみと家の世界しかない。

そのみなみがまた全然思う通りにならないし……。はぁ。


口に出せない羨ましさや悩みを飲み込んで、私はみなみを見下ろした。