「・・・ふーん」

さっきまでちょっとドキドキしてた自分がバカみたいに思えて、知らずに不機嫌な声になる。

「メオは16歳、実羽と同じだよ」

「ふーん」

で、“僕の彼女です”とか言うんでしょ。アホらしい。

「メオは日本語で“猫”のmean」

「猫って意味ね。かわいいこと」

肩をすくめてみせた。

「メオは僕の大好きなcousinです」

「出た出た、やっぱり。大好きな・・・ん、カズン?」

「cousin」

発音が良すぎていまいち聞き取れなかったけど、カズン・・・。

えっと、えっと・・・。