「まったく・・・お姉ちゃんはいつだって突然なんだから」

「ごめん」

「家を出て行くときだってそうだよ。あのあと大変だったんだから・・・」

「ごめんってばー」

ここは、ホテルの中にある小さなレストラン。

早めの夕食を、私とお姉ちゃん、そしてソムサック兄弟でとっている。

タイ料理らしいが、意外に辛くなくて私の口には合った。
お箸はもちろんなく、フォークとスプーンで悪戦苦闘。

いや、今はそれどころじゃない。

まずは、話を整理しなくっちゃ。