「あなたが帰ったあと、すぐに妊娠がわかったの。不思議なの、ソムチャイはすぐにそれに気づいて、すっごく喜んでくれたの」

ソムチャイの笑顔が目に浮かぶよう。


きっと、自分のことのように喜んだんだろうな・・・。

お姉ちゃんが腕を離して、私を見た。

「ソムチャイのためにも、結婚式はやろうと思うの。いい?」

「いいもなにも、お姉ちゃんは決めてるんでしょ。がんこだからね」

そう言うと、お姉ちゃんは、

「あんたって子は・・・」
と、もう涙声に変わっている。



その時だった。