「実羽、君が好き」


「私も・・・、ソムチャイが好き」


どちらからともなく近づいて、唇が触れ合った。

長いようで短いキス。


体を離して、そしてもう一度。


ベッドに腰かけて並ぶと、すぐに肩に手がまわった。

ドキドキ、というよりも、ようやく伝え合えたような気分。
ソムチャイの顔を見ると、前よりも近くなった顔が微笑んだ。

「熱、大丈夫なの?」

「マイペンライ」

平気そうな顔をしているけど、手から伝わる温度が高い。

「・・・助けてくれてありがとう」

「うん」