「アイス・・・?」

アイスはそのまま動かない。

その様子に、ウアンは驚いたような顔を見せている。

そして、
カラン
と、ナイフを床に落とした。

「アイス、アイス!」

這ってアイスのそばに行くと、落としたナイフを遠くへ投げた。

「うう・・・」

苦しそうに顔をゆがませたアイスが、お腹をおさえている。


見ると、どんどん血が服に広がってゆく。

「やだ、なんで、なんでなのよ!」

どうしてこんなことになるの!?

こんな展開イヤだよ!