「私、体売った。でも、もう売れない。みんな、私を汚いと言った。でも、ウアンは違う。ウアンは、ウアンは・・・」

アイスの声が震える。

「ウアンに売られた女の子は、いつかアイスみたいになるんでしょう? アイスがしたように、人をうらむよ」

「・・・うるさい」

「ウアンだけじゃない。アイスのこともうらむんだよ!?」

「うるさいっ!!」

立ち上がったアイスの後ろで、椅子が派手に転んだ。
大きな音が鳴り響く。

「わかってる。悪いことしてる! でも、仕方ないよ。なんにもできないよ!」

「違うもん! アイスはなんにもやろうとしてないだけ、逃げてるだけじゃん!」

なんでか、私は急に腹が立ってきて、同じように立ち上がって叫んだ。