「僕がいなくなっても、どこかでつながっているからマイペンライ」

笑顔なのが余計に傷つく。

「・・・そうかもね」

どんどん悲しみが大きくなり、それとともに青空には黒い雲が広がっていった。
まるで墨汁をこぼしたみたいに、真っ黒になる空。

「雨がふるよ」

そう言って、ソムチャイは手を離した。

「うん、帰ろう」

私は言った。

そしてソムチャイを見ると、
「え?」

だんだんと、ソムチャイの体が水に沈んでいくところだった。