「Oh」

少し考えるようなしぐさをしてから、2300で提示された。

「ムリムリ、たりないもん」

1200で。

こうして作戦通りにやりとりをしていると、向こうもそれに気づいたのか少しずつ値段を下げてゆく。

結局何度目かのやりとりのあと、女の子は、

「limit!」
と、肩をすくめた。

その単語なんだっけか、と思ったがその時の表示が1625バーツ。

これ以上は無理なんだろうな、と思った私はその金額で手を打つことにした。