いそいで着替えをすると、外の街へ。

「うわ・・・」

思わず声が出るくらい暑い。

繁華街の道まで来ると、左右を見渡す。
さて、どっちに歩こう・・・。

どっちにもそれなりにお店はあるみたいだけど。

あれ?

ふと、右側に見覚えのある人がこっちに向かって歩いてきたのが見えた。

「渡辺社長!」

声をかけると、渡辺社長は、
「おお、実羽ちゃん」
と相好をくずした。