「あ、これ・・・ビッグブッダ?」

「そう。これ、プラクルアン。お守りね」

「へぇ」

そう言いながら光に透かして見ると、金色の大仏が輝いているよう。

正直、大仏のネックレスなんて日本じゃどうかとも思うけど、ソムチャイが買ってくれたんなら、私もつけてみるかも。

でもな・・・デザインが・・・。


つけるの・・・かな?


「僕も、同じのつけてるよ」

・・・絶対日本でもつけよう。

「ありがとう、ソムチャイ」

うなずいたソムチャイが照れたような顔をした。

「これ、迷ったとき、こうする」

彼は自分の首にかけたネックレスを取り出すと、大仏の部分を両手で握りしめた。

「神様、声、聞く」