「へ?」

うまく伝わらなかったのかと、言いなおそうとしたとき、ソムチャイはベッドから上半身を起こした。

ベッドサイドにあるスイッチを押すと、一気に部屋が明るくなった。

「ちょ、寝てなよ」

「マイペンライ」

「マイペンライじゃないよ。熱高い、って自分で言ってたくせに」

ソムチャイは手を伸ばして、サイドテーブルの引き出しを開けるとなにかを私の手におとした。


それはネックレスだった。


チェーンの先には、クリスタルのような透明な石のようなものがついていてキレイ。
その石の中には、金色の大仏が入っている。