「大丈夫?」

声をかけた私を、驚いた顔で見返してくるソムチャイは、やはり顔が火照っていて、熱がありそうな顔をしている。

「実羽。ごめん」

「なんで謝るの。それより、熱高いの?」

「高い」

かすれた声でソムチャイは言った。

サイドテーブルには、薬やら飲み物、お菓子などが所せましと置かれていた。

椅子に腰かけ、ソムチャイの顔を見た。

「つらそうだね。なにか、欲しいものある?」

「あげたいものある」