大好きな奥さん?
ウアンは奥さんが大好き。
街でも仲が良い・・・。

これを逆に考えるとするならば・・・。

「ソムチャイ」

私は目線をウアンにロックオンしたまま、声をかけた。

「ん?」

声に怒りを含ませたままソムチャイが答える。

「今から私がやること、止めないで」

その言葉にソムチャイが立ち上がって、私のそばに来た。

「なに?」

「店の奥、かりていい? 私が“助けて”って言うまで、絶対に来ないでほしいの」

「だめ、なに考える? 危ない、やめる」