「ね、ありがとうってタイ語でなんて言うの?」

「ありがとう、は、コップンクラップ。女性が言うときは、コップンカー」

「そう・・・」

話している間に、どんどん太陽がその姿を水平線に見せてきた。
異国の地で、誰かと朝日を見ているなんてちょっと前なら信じられないこと。
それを、こうして今やっているんだ・・・。

「ソムチャイ、コップンカー」

心からそう言った。

「マイペンライ」

ソムチャイも笑った。