“連帯保証人”の話を思い出し、少し気持ちが暗くもなったけど、それでも笑っているソムチャイがうれしかった。

ホテルの入り口でサンダルを渡され、それを履くと、
「ほら、早く」
と、早足で外に出てゆく。

「うわ。朝は涼しいんだね」

暗い街並みは、どのお店も閉まっていて、まるで違う街に来たみたい。

ソムチャイが海に向かっていることに気づいたのは、目の前に砂浜が見えた時だった。

「ほら、あそこ」

砂浜につくと、ソムチャイが指を指した。

その方向を見る。

「あ・・・」