何も言わないので、私は続ける。

「殺されたのか、自殺なのか・・・。ううん、病気だったのかも分からないんです」

友利子が、また前後に体を揺らす。

「そう、そうなの?」
今にも歌でも歌い出しそうな口調。

さっきまでの能面は潜め、大きな口を開いてにっこり笑う。

「どちらも、444の数字が関係しています」

「ふーん」
友利子がクスクスと笑った。

「笑ってんじゃねえ!」
健治が怒鳴るが、友利子は、
「アハハハ!おもしろい~」
と、手を叩き出した。