最後に1行だけ書くと、ノートをカバンにしまった。


「どうか、神様。やつらに呪いを・・・。やつらが苦しんで死ぬ呪いを与えてください」


窓を開けると、もう迷いはなかった。

サッシの部分に足をかけて立つ。


___オレンジが僕を照らす。


ふと、グラウンドから声が聞こえた。

さっきまで扉を叩いていたやつらが、こっちを見て驚いたような顔をしている。


そのとき、僕は自分が笑っていることに気づいた。

・・・そういえば、ずいぶん長い間、笑っていなかったような気がする。