「・・・どういうこと?」

「警察では自殺のセンもあるって。だけど、あんなふうに自殺する人はいないって、そう言ってた。どんなふうかは教えてくれなかったけどな」

黙って健治を見つめた。

「信じたくなんかない。いや、信じない。守は死んだんだ。あいつは死んだんだ」
まるで自分に言い聞かせるように健治は言った。

私はそれをぼんやりと見ているしかできなかった。

あまりにも非現実的なことが次々に起きて、もう頭がついていってない。

夢のような気がする。

夢にして、と思う。

夢なら・・・。