突然、視界が翳り、その顔が和田を覗きこんだ。

青白くやせた顔。

「守君っ!」


守は、不思議そうな顔をして和田を見る。

「先生、こんにちは。みなさん、こんにちは」

朝の挨拶で1年の時だけ言っていた言葉・・・。

さすがに今はやらせていない。


「どうして、ねぇ、守君。どうしてなの!?」
守は死んだ、という概念を忘れて和田は叫んだ。


「ここね」
そう言って守は、指でベッドを指す。
「ここ、僕が解剖されたとこなの」

無邪気に笑う。