目をこらして、もう一度見渡すと、ベッドのひとつに誰かが横になっている。

「やだ・・・なんで・・・」

ベッドに横たわった黒い影が、ゆっくりとその体を起こした。

青い光に照らされたその顔を、和田は知っている。


「ま・・・まも・・・るくん・・・?」

その言葉に、守は口を開いて笑った。


「和田先生、会いに来たよ」

和田は悲鳴をあげると、その場に崩れ落ち気を失った。