「ウソ・・・誰か、誰かぁ!」
扉を叩いて助けを呼ぶが、誰もこない。


おそるおそる振り返り、部屋を観察する。

薬品の匂いが充満している。

ステンレス製だろうか、ベッドが部屋の中央にいくつも並び、サイドテーブルには手術に使うような器具が並んでいる。

奥にはロッカーのようなものがいくつも見えた。


「ここって・・・検視するところ・・・?」

ドラマとかでよくやっている、死因を探るために死体を解剖する部屋。

奥のロッカーには・・・ひょっとして死体が眠っている・・・?