こうやって、ひとりになれる時間も少ないから。

・・・ううん。ひとりぼっちなのはいつものこと。

でも、みんなでいるのに孤独なのとは違って、なんだか安心できる。

「何か読もうかな・・・」
本棚に歩き出そうとしたとき、突然、

バンバンバンッ!

扉が強く叩かれた。

「っ!」
驚きのあまり、体が飛び上がる。


「まーもるくーん。こんなところで、なにしてんのかなー?」


その声に、僕の目の前は真っ暗になる。