「おい」
校門を出たところで肩をつかまれた。

振り向くと、健治が怖い顔をして私を見下ろしていた。

「お前・・・」

「・・・」
私は黙って、つかまれたままの肩を見た。

強くつかまれて痛い。

痛い。

痛い。

痛い。

「あ・・・」
健治は気づいたように手を離す。
「病院つきあえよ」

「・・・なんで?」

精一杯の抵抗。

「お前のせいだろうが!お前があんな余計なこと・・・」
最後はつぶやくように小さな声。

「・・・」