「グッ・・・」
喉の置くから聞いたことのない音をたてると、弘樹は苦しそうに顔をゆがめた。

「弘樹!」
健治が駆けよるが、私の真横の床で弘樹はのたうちまわっている。

その顔には、恐怖の表情が浮かんでいるように見えた。

口元がゆがみ、苦しそうな弘樹が言葉を。

「ッ・・・。ま・・・もる・・・・・・」

「え?」
思わず声に出てしまい、それを聞き逃さなかった健治と目が合う。


今・・・守って・・・?


「ガーーーーーァァァッ」
弘樹がこれまででいちばんの絶叫をあげると、なにかを取り除こうとするように自分の首に両手をあててもがく。