夜の向こうに、まだ朝の光は見えなかった。

どれくらい泣いていたのだろうか。

何時間もたったような気もするし、そうでないような時間感覚。

窓から下を見てみるが、暗くて健治の姿は確認できない。

・・・これから、どうしよう

たくさんのことが起こりすぎて、疲れ果てていた。


・・・このまま眠ってしまいたい。


床に座り込んだまま、放心状態でぼんやりする。

警察を呼んだとして、どうやってこの夜を説明すればいいのだろう。

「はぁ・・・」
ため息がこぼれた。