守に伝わるだろうか?

「でも、僕は死んだんだ!みんなに殺されたんだ!だから、だからっ、あいつらを殺すんだ。皆殺しにしてやるんだ!」
守の目が月光に光る。


今、守の目から涙があふれた。


「違う。自分で死を選んだの。守君、あなたは、自分で死ぬことを選んだの!それは・・・そうさせたのはクラスのみんなかもしれないけど、最後は自分で決めたんでしょう!?」

「・・・でも、でもっ」

「・・・僕も同じ」
正輝がそばに来ると、手を私の上に重ねた。

黙って次の言葉を待つ。

「僕も、いじめられて自殺したんだ。守君と同じ、ここから飛び降りて・・・」

正輝を見やった。

その表情は穏やかだった。