「なんで死んだ人間がここにいるのかな?」
守が尋ねた。

正輝はなにも言えないのか、黙ってうつむく。

・・・どういうこと?正輝が死んでる、ってなんのこと?

整理できない頭で、正輝を見つめた。

「なんでだって聞いてんだよ!」

急に守が叫ぶと、風が起こり正輝の体は吹っ飛ぶ。

机に激しくぶつかり倒れる。

「ふん。チカラは持ってないのか。意味わかんない。そんなんで、この子をどうやって守るつもり?」

「く・・・」

「もう、成仏しちゃえば?」

守が手を動かすと、正輝は再び飛ばされる。

ガシャン!

大きな音がして椅子にぶつかる。