教室には、雑音があふれている。

昼休みは特に、音の洪水がうずまき、ひとりでお弁当を食べている私にとっては苦痛な時間。

「昨日、ゲーセンでさ～」
「なにお前、制服のままで行ったん？」
「やばくね？」

なにがおかしいのか、笑い声や雄たけびのような声が飛び交う。

そんな中、私の存在はない。

ないのならそれでいいのに、時折チラッと向けられる視線が、よりひとりを実感させる。


･･･それにしても。

昨日の友利子の言葉が頭に残って離れない。

数字の444って、いったいなんのことだろう？

友利子は、今日から守が恨みを晴らす、って言ってたけど･･････。

実際問題、守は死んでしまっているわけだし、現実主義な私にはとうてい信じられない。