バンバンバンッ!

急に図書室の扉が強く叩かれ、健治は驚いてそちらを見た。

「けーんじくーん。こんなとこで何してんのかな~?」

声だけが扉の向こうから聞こえた。

「さっきここに逃げ込むの見ちゃったんだよな~」

楽しそうに守が言っている。

・・・これは

「おい、さっさと開けろよ。弱虫くーん」

守が扉を打ち鳴らす。


何度も、何度も。