「・・・見えるか?」

「うん・・・」

桜が隣でうなずくのが分かった。


ゴクリ


唾を飲み込む。

人の形はやがて徐々にその姿を現す。

薄く微笑みを浮かべた少年、それは、


「先生さようなら。みなさん、こんにちは」



・・・守だった。