「・・・あら」
楽しい遊びを邪魔された子供のように、すねた顔。


・・・この人、狂ってる。


背筋がゾクッとして、怖さが私を後ずさりさせた。

「私・・・帰ります」

「・・・そう」

もう友利子は私を見ていなかった。

さっきまでの嬉々とした表情は消え失せ、能面のような無表情。


「桜さん・・・。あなた、良い人ね」

つぶやくような言い方に、私はだまって友利子を見やった。


「せっかくだから、あなたにひとつ教えておくわ。444には気をつけなさい」

「え?」