月明かりが校庭を照らしている。

まっすぐに女子トイレに向かうと、鍵は開いていた。


「やっぱ、来てるんだな」


桜が約束を守ってくれたことがうれしい。

444の呪いがかけられているのに、これまでになく幸せな気持ち。

久しく感じたことのない穏やかさだった。

4階まで登ると、図書室を目指す。


ガラララ


扉を開けると、そこには驚いた顔の桜がいた。