「そうなの・・・・・・」
若干落ち着いた声で、友利子がぽつりと言った。
「あの子たちは、自分たちのせいで自殺したなんて思ってないんでしょうね。だから、今日だって無理やり参加させられていたのでしょう?大事な守の一周忌なのに、あんな・・・バカみたいに笑い声まであげて・・・・・・」


なさけない
かなしい
むなしい


そんな感情がわきあがってきたけど、いちばん強いのは彼らへの怒りだった。

ムカムカする気持ちに、知らずに眉間にしわをよせていた。

「でも、もう大丈夫」
急に明るい声で友利子は言うと、席から立ち上がった。

つられて私も立ち上がる。
「なにが大丈夫なんですか?」