「は?」

「ここ。この図書室から飛び降りたんだ」


窓を見やる。

こんな高いところから・・・。

じゃあ、ここで遺書を書いたの?

ずっと好きだったこの場所が、急にうすら寒く感じた。

腕にはいつの間にか鳥肌が立っていた。


「俺たちが見てる前で、あいつは飛び降りた」
健治の声が後ろで聞こえた。

「そう・・・」

「なぁ。やめろよ、あいつに会うなんて」