あと少し
あと少し!
祭壇までのゆるやかな下り坂がスピードを出させた。
ろうそくの炎が近くなる。
「守がっ!守がああああああ!」
___その時、
「知佳ちゃん、さっきの水じゃないんだよ。知ってた?」
と守のささやくような声が、すぐ後ろで聞こえた。
「え?」
「水よりももっと燃えるものだよ」
一瞬で脳に危険信号が送られる。
急に体中からいやな匂いが広がる。
・・・この匂い!?
それでも、勢いをつけている足は止まらない。
あと少し!
祭壇までのゆるやかな下り坂がスピードを出させた。
ろうそくの炎が近くなる。
「守がっ!守がああああああ!」
___その時、
「知佳ちゃん、さっきの水じゃないんだよ。知ってた?」
と守のささやくような声が、すぐ後ろで聞こえた。
「え?」
「水よりももっと燃えるものだよ」
一瞬で脳に危険信号が送られる。
急に体中からいやな匂いが広がる。
・・・この匂い!?
それでも、勢いをつけている足は止まらない。