「え・・・・・・?」

「桜さん、あなたのクラスの生徒は悪魔よ。無邪気な顔をして、裏では毎日毎日毎日っ、守をいじめていたの。ああ、かわいそうな守は、耐えきれなくて自ら死を選ぶしかなかった。それもこれも、全部あいつらのせいなの!」

半ば絶叫のような声に、式場スタッフが何ごとかとこちらを見ている。

「ごめんなさい、私、知らなくって・・・・・・」

胸が苦しくなる。

自殺したなんて、そんなこと誰も話題にしていなかったのに。

でも、驚きよりも怖くて逃げ出したい気持ちが強い。

友利子は、宙にさまよっている視線を私に向けると、ふと我に返ったように、
「ごめんなさい・・・・・・」
と、つぶやくように言った。
「桜さんに言っても仕方ないのに・・・本当にごめんなさい」

「いえ、私も知らなかったとはいえ、すみませんでした」