「・・・」

つい、同意しそうになった口を閉じる。

みんなが死んでしまったことを思い出す。

殺人ゲームとか言われたらたまらない。


「な・・・なんの、遊び?」
軽い口調で言ってるつもりが、声が震えてる。

「うんとね~。鬼ごっことか?」
楽しそうな声の守が言う。

「鬼はどっち?」

「僕」

「・・・捕まったら殺すんでしょう?」

知佳の言葉に守が笑い声をあげる。

「なんで?僕が追いついたら知佳ちゃんの負けになるだけ。タッチするだけだよ」