「だって、知佳ちゃんたちも、よくこうやって僕を濡らしたでしょ。僕が、何度やめてって頼んでもやめてくれなかったよね?」

・・・そうだった。
亜矢音や健治が、守をトイレに閉じ込めて、外からバケツにすくった水を投げていたんだ。

私・・・私も、それを・・・やった。

___バシャッ  バシャッ

頭からつま先まで、水に濡れながら知佳は泣いた。

「ごめんなさい。私が悪かったんです!お願い、もうやめて」

すると、ピタッと降り注ぐ水がやんだ。


「・・・じゃあ、別の遊びしよっか?」


声だけが扉をはさんですぐ近くで聞こえる。