___ぴちゃん ぴちゃん

「ちょ・・・」

___ビシャッ ビシャッ

水の量はどんどん多くなってゆく。

そのたびに頭から水浸しに濡れる。

知佳は、のろのろと立ち上がると、
「やめて・・・やめて!」
と声を上げた。

「ふふ。僕、遊んでるの」
扉の向こうから、守の声が聞こえて知佳は、彼がまだ去っていなかったことに絶望する。

「お願い!やめて!」