“=ボタン”を押す。

「え・・・?」

知佳の目が大きく見開かれた。

そこには大きく、444と表示されていた。


一瞬なにが起きたのか分からず、ただただ画面を見つめる。

香典返しの数を数えて、それから・・・合計して・・・。

体が知らずに震えだした。

「あ・・・あ・・・」

知佳は立ち上がると、ノロノロと控室から廊下へ。

酔っ払いみたいに、まっすぐ歩けない。

壁を体でこするように前に進む。