「やめて、やめてよ!」
叫びながら、知佳は泣いていた。

亜矢音が死んだ?

そんなのウソにきまってる。

だって、昨晩電話で話したばっかりだよ?

悲しみよりも恐怖が這い上がり、それが知佳を捕らえた。

「ねぇ、詩音。教えて・・・亜矢音は、何か444に関する物を持ってたりしなかった?」

『・・・どういうこと?』

「あの・・・ね、444に関する場所とかでもいいの」

『・・・』

「お願い、大事なことなの。思い出して。なにか444に関係するものない?」
あせる気持ちからか、知佳は早口でまくしたてた。