・・・でも。

「私だって同じだ」

いじめられるのが怖くって、同じようにみんなをバカにして。

ほんとは言いたくないのに、亜矢音に嫌われたくなくて合わせてばかり。

本当の友達ならなんでも言えるはずが、月日とともに何も言えなくなって・・・。

・・・だからこそ、守の呪いはありえることなのだ、とおびえている。


知佳は鼻からため息をつくと、段ボールに書かれた数字をメモしていった。

まだ開封していないものは除外して、とりあえずこれくらいで足りるかな。

メモした数字を携帯の電卓機能をつかって足してゆく。