「小学校の時はやさしかったのに。なんで、僕をいじめたの?」
声変わりのしていない声で、守は尋ねる。

「守・・・生きてたの?」

コンビニの袋が足元に落ちた。

ジュースが音を立てて転がる。


「僕の上靴、亜矢音ちゃんがゴミ箱に捨てたから、こんなになっちゃった」

そう言うと、守はクスクスと笑った。


・・・あたしがやったんだ。


「僕のシャツ、体育のあと戻ったら、こんなになってた」


・・・それも、あたしが。