そんなことを考えながら、
「あーそう。じゃあもういいよ。バイバイ!」
と、一方的に電話を切った。

切り際に、知佳があわててなにか言っていたが気にしない。

コンビニの自動ドアをくぐると、適当な雑誌を手に取る。

ページをめくって読もうとするが、ムカつく気持ちが大きすぎて集中できない。


「・・・なによ、みんな。呪い呪いって。バカみたい」

結局、桜はあのあと戻ってこなかった。

といっても、あんな事件があったあとだから出席をとることもなく、今日もすぐに学校は終わった。


「明日からは、桜を徹底的にいじめてやる」


乱暴に雑誌を戻すと、明日のお昼分のパンとジュースを持ってレジへ。