「私もはじめは信じられなかった。ううん、今も信じきれてはいない。だけど、守君の遺書にあったように、ふたりとも444の数字を見たあとに死んだのは確かなんです」
桜はまっすぐにクラスメイトを見渡して言った。

肩を抱いていた富田知佳が、
「呪いだって・・・」
と、気弱な言い方でつぶやいたのを聞いて、亜矢音は立ち上がった。

そのまま、大股でまっすぐに教壇に向かう。

亜矢音を見て、一瞬ひるんだような表情をした桜。

その頬を思いっきりひっぱたく。


___パシンッ


音が教室に響き、再び静まる。

おびえた顔をして、桜が自分の頬に手をあてた。