「副会長、これよろしく」 そう言って会長が三重野先輩にプリントを差し出す。 「はい」 三重野先輩は受け取るとすぐにプリントに視線を走らせた。 会長はそのまま赤名君にも声をかける。 「赤名、募金の集計は終わった?」 「終わってます!」 「じゃあ、これまとめとおいて」 「はーいっ」 赤名君が返事をすれば、続いて会長の視線は私を捉えた。 「真奈ちゃん、議案書を頼める?」 議案書という言葉で、私は思い出す。 この光景に見覚えがあった。