水樹先輩が微笑む。


その唇が再び動けば、私の中に広がる幸福感。


そして続いたのは……


浮遊感。


さっきまで見えていた景色は、橙色の広い空に変わって。


そのまま意識を手放す瞬間、かすかに見えたのは……


私に向かって手を伸ばす……



…………


……