
死んでみてわかった、7つのこと
作品あらすじ
高校生の翔也は、辛い毎日から自由になりたくて屋上から飛び降り死んだ…はずだった。目覚めると翔也は幽霊になっていて、未練を解消しないと成仏ができないことを知る。なぜか幽霊の翔也が見える同級生の香澄とともに未練を探すことになるが――。
作者コメント
スターツさんではアンソロジーに続き、二作目になります。
冒頭で主人公の翔也が学校の屋上から飛び降り自殺を試みますが、よくある展開ではヒロインや友人が助けに来るところ、なんとそのまま死んでしまいます。
彼の人生の終わりから始まる物語です。
本作を執筆したのは6年前だったと思います。まだ小説家としてデビューもしていませんでした。当時、僕自身が身近な人の自殺に苦しめられ、同じ道を辿ろうかと思い悩んでいた時期に書いた作品でもあります。
一見重ために感じるかもしれませんが、読後はきっと前向きな気持ちになれると思いますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。
~PROFILE~
森田碧(もりた あお)
北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて『死神の制度』が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビュー。他に『死神がくれた君と僕の13日間 』(KADOKAWA)『あの空に花が降るとき、僕はきっと泣いている』(ポプラ社)などがある。スターツ出版では『余命 最後の日に君と』アンソロジーに参加している。